やる気駆動型エンジニアの備忘録

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(映画・感想)新 感染 ファイナル・エクスプレス

2016年に韓国国内興行収入ランキング1位となったゾンビ映画『新 感染 ファイナル・エクスプレス』の感想&レビューです。

  • タイトル : 新 感染 ファイナル・エクスプレス
  • 公開 : 2016年
  • ジャンル : ホラー/アクション・アドベンチャー
  • 出演
    • コン・ユ
    • マ・ドンソク
    • チョン・ユミ
    • キム・スアン
    • チェ・ウシク
    • アン・ソヒ
    • キム・ウィソン
    • キム・チャンファン

あらすじ

全国に広がる恐ろしいウイルス感染。密室と化した車内で増幅するパニック。プサンを目指す父娘を乗せた高速鉄道は、かつてない恐怖へとノンストップで走り続ける!

予告編


「新感染 ファイナル・エクスプレス」予告編

2016年に韓国の興行収入ランキングで第1位となった本作ですが、以前から日本でも公開されていたことは知っていたのですが、観たことはありませんでした。 Amazon Prime では、レンタルという形で購入できますが、韓国映画 + ゾンビものは前例がないため、わざわざ買ってまで見るのはなーと思っていました。

しかし、先日NETFLIX に追加されたこともあり軽い気持ちで観てみることにしました。

なお、本作は前日譚である『ソウル・ステーション/パンデミック』もNETFLIX で視聴可能です。 こちらは今回の感想には含みませんが、見せ方やテーマが全く異なるため人を選ぶかもしれません。


『ソウル・ステーション/パンデミック』予告篇

以下、ネタバレ含みます!

感想

超面白かった!!!!

語彙力不足な感想ですが、観終わって感じたのがこれでした。

韓国映画は、私はあまり観たこと無いのですが、ゾンビものということで本作に興味を持ちました。 世界的にみてもアジア圏の映画でゾンビものは数が多くなく、やはりそこは本場アメリカが名作の数も多いです。 日本だけで見てもホラーというジャンルは体外が心霊的なものになっていてモンスター系のホラー映画というのは絶対数が少ないです。 絶対数が少ないと、やはり名作も少なく、それは韓国でも同じだろうと思っていました。 まぁ、このあたりは文化の違いということなので良い悪いのはなしではないです。

しかし、先日 花沢健吾 作『アイアムアヒーロー』の実写版を観たんですが、これに出てくるZQNのメイクが物凄く良かったんですよ。


映画『アイアムアヒーロー』予告編

これに出てくるZQN(=ゾンビ)の見た目が物凄く気持ち悪くてあからさまに"ヤバいやつ"感があったのですごく印象に残ってました。

で、じゃあ、他の国はどうなのってことでこの作品も観てみました。

まぁ本当に面白い。 電車という密室空間が恐怖をより際立たせますし、何より序盤の盛り上げ方が凄まじく丁寧でした。

主人公ソグとその娘スアンが釜山にいる母に会いに行くために特急列車に乗り、出発するまでに映像の端々に不穏感を出します。 それは、大量の消防車や救急車が過ぎ去ったり、駅員が一瞬にして襲われて画面外へ消えてしまうシーンだったりと、とにかく主人公たちが気が付かないところでなにかヤバイことが起きている、ということが視聴者と子供であるスアンにのみ開示されていて物語を盛り上げます。 また、それと同時に本作で活躍するキャラクターたちも「この人達覚えておいてね」と言わんばかりに序盤で登場するような演出も非常にわかりやすく効果的でした。

更にパニックシーンになると車両の中ゆえに前に進むか後退するかしか選択肢がなく、また車内は狭いためより恐怖感を増します。

また、今作のゾンビは以下のような特徴があります。

  • 噛まれると感染する
  • 噛まれると感染まで数分程度
  • ソンビになると目が白濁色になり、血管などが浮き出る
  • 知性・視覚が殆ど無く、暗闇では目の前の目標を見失う
  • 代わりに聴覚が鋭い
  • 走る

走るゾンビは『ドーン・オブ・ザ・デッド』や『28日後…』と同じです。 それ以外はよくあるソンビの特徴と同じですね。 目が白濁色になるとゾンビになるという設定は、登場人物が噛まれてから時間の猶予が無いことやもう助からないことを示唆するために幾度か演出として使用されていました。

特に、サンファが感染しながらも大量のゾンビをたった一人で食い止めるシーンや、最後に主人公のソグが感染して列車からその身を投じる祭などは非常に特徴的です。

最後に主人公のソグが娘のスアンと親子の絆を再認識できたのに感染して身を投じる祭に、走馬灯のように娘の生まれた時を思い出すシーンは涙腺が緩みます。 最近こういう親子愛を描いた作品見ると泣きそうになるんですよね~。年でしょうか。

本作では親子愛以外にも夫婦、恋人、姉妹、戦友といったいろいろな人間関係を描いています。 それらの関係は自己犠牲によって物語をより盛り上げるためのスパイスになっています。

個人的にはサンファが感染したときにソグに妻を任せ、子供の名前を伝えるシーンなどはパニック映画としてこれ以上無いいいシーンだと思います。

さて、本作は実はすでにハリウッド版の制作と続編の制作が決定しています。 ハリウッド版では『死霊館』『SAW』の監督であるジェームズ・ワンが監督を努めます。しかし、ハリウッド版だとどこを舞台にするんでしょうね?NYとか、ワシントンとか?本場アメリカ版も結構期待しています。

続編は今作と同じくヨン・サンホが監督となります。半年前のニュースでは「前作よりも遥かにスケールの大きい、アクション満載の映画になる」「前作とは全く異なるキャラクターたちが登場する」と述べています。 今作の出来が非常に良いだけに、この言葉だけでも結構不安要素満載ですがバイオハザードみたいにならないことを祈ります。

  • ハリウッド版の情報

www.cinematoday.jp

  • 続編の情報

eiga.com

そんな『新 感染 ファイナル・エクスプレス』ですが、現在NETFLIXAmazon Prime で視聴可能ですので興味がある方は是非♪♪ (Amazon Prime では有料です)