やる気駆動型エンジニアの備忘録

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(映画・感想)FEAR.INC -フィアー・インク-

2016年に公開された海外ホラー映画『FEAR.INC -フィアー・インク-』の感想&レビューです。

  • タイトル : FEAR.INC
  • 監督 : ヴィンセント・マシャーレ
  • 公開 : 2016年
  • ジャンル : ホラー
  • 出演
    • ルーカス・ネフ(ジョー・フォスター)
    • ケイトリン・ステイシー(リンジー
    • クリス・マークエット(ベン)
    • ステファニー・ドレイク(アシュリー)

あらすじ

本当に怖い体験がしたいならある会社へ連絡を。名刺にあった番号に早速電話したホラー映画好きの男。すると、彼と友人達に次々と恐怖の出来事が襲い掛かり...。

予告編


最高の恐怖を味わいたかったら電話しよう!映画『フィアー・インク』予告編

タイトルの"FEAR"は日本語で"恐れ"、".INC"は"法人企業"や"株式会社"を表す単語なので本国だと"株式会社恐れ"みたいなタイトルになるんでしょうか。めっちゃダサいです。

以下、ネタバレ含みます!

感想

さて、直訳だと激ダサなタイトルとは裏腹に、ホラー映画の王道パターンをこれでもかというほど突き進む本作です。

  • 主人公は恋人の家に住み着いているヒモで他所様に迷惑をかけたりする
  • また、有名なホラー映画を一通り見ていて今の生活に刺激が足りないという
  • 週末は恋人とお化け屋敷に入り浸り、あるとき怪しげな人物から"FEAR.INC"という恐怖体験を提供するサービスを紹介される

ストーリーの流れとしては友人2人と恋人と週末を過ごす間に"FEAR.INC"に電話をかけたらマジで頭のイカれたやつが来た、と思ったらこれはジョークで主人公を驚かせようとしたんだよ、いや実は…と二転三転するような内容でした。
なんか設定やら脚本やらが既視感あるなーと思ってたら"デヴィッド・フィンチャー"監督作の『ゲーム』ですね。(これは作中で主人公が言ってました)
デヴィッド・フィンチャー監督作といえば『ファイトクラブ』『パニックルーム』『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』『ゾディアック』あたりが有名ですね。
『パニックルーム』『ゾディアック』は面白かった記憶があります。

大筋は『ゲーム』をモチーフにしつつ、所々で『スクリーム』や『SAW -ソウ-』などのシーンをオマージュしています。また、主人公たちの会話から主要なホラー映画の語りがありますが、そのあたりからもこの作品がいろんなホラー映画をごった煮にしてますよ、という事前知識を植え付けられます。
いろんなホラー映画をモチーフにする映画といえば、ドリュー・ゴダード監督作の『CABIN -キャビン-』がありますが、あれはオマージュに振り切った作品だったので当作とは少し異なります。まぁ、面白かったんですがww

さて、結末としては結局主人公以外の友人・恋人3人は主人公を驚かせるために"FEAR.INC"に電話をしたのですが、実際は"FEAR.INC"自体は殺人集団で、主人公含む4人は全員死にましたと。
いろんなホラー映画のオマージュを所々に散りばめているおかげでまぁまぁ飽きずに見れました。
が、如何せんストーリーが目まぐるしく方向転換します。しかし、プロローグで女性が殺害されているシーンが映し出されているため、視聴者としては「まぁ、結局殺されるんだろうな」と想像できてしまいます。
これが少し残念でした。
B級ホラー映画としては王道なオチですが、最後のセリフ「これで暗転だ」は個人的にここ最近見た映画でもなかなか好きなセリフですね。だって映画でしか言えないもの。

そんな『FEAR.INC -フィアー・インク-』ですが、現在NETFLIX で視聴可能ですので興味がある方は是非♪♪